歌ってみたとは?作り方や必要な機材・準備をまとめて解説

近年、音楽を愛する多くの人々が「歌ってみた」動画を通じて自分の歌声を発信しています。カバーソングを自分なりのスタイルで歌い、インターネットに公開することで、多くのリスナーに届けることができるため、趣味としてもプロとしても人気の活動です。

今回は、歌ってみたの基本から制作方法、そして必要な機材や準備について詳しく紹介します。初心者の方もこの記事を参考に、自分だけの歌ってみた動画を作成してみましょう!

「歌ってみた」とは?

「歌ってみた」とは?

「歌ってみた」は、他のアーティストの楽曲を自分のスタイルで歌い、録音・録画してインターネット上に公開する活動のことです。日本では2000年代にニコニコ動画で始まり、その後YouTubeでも盛んになりました。特にVOCALOID楽曲のカバーが広まり、カラオケ音源を用いて歌うスタイルが人気です。最近ではプロのアーティストも「歌ってみた」動画を投稿することが増え、音楽好きな人々にとって自己表現の場として定着しています。

歌ってみたの魅力・メリット

「歌ってみた」には、自分の歌唱力や表現力を世界に発信できる魅力があります。歌うことでリスナーとつながり、フィードバックを受け取ることができるため、ファンを増やすことも可能です。また、既存の楽曲をベースにしているため、オリジナル楽曲の制作に比べて比較的始めやすい点も人気の理由です。さらに、自分なりのアレンジを加えて個性を発揮できるため、音楽を通じて自己表現したい方におすすめです。

歌ってみたを始めるために必要な機材・準備

歌ってみたを始めるにあたり、音質を良くするためには機材選びが重要です。ここでは、初心者におすすめの機材についてご紹介します。

マイク

クリアな音質で録音するために、コンデンサーマイクが一般的に使用されています。初めての方は、コストパフォーマンスの良いUSB接続のマイクを選ぶと、パソコンに直接接続できるため、使い勝手が良いでしょう。たとえば、Audio-Technicaの「AT2020 USB+」や、Blue Microphonesの「Yeti」などが人気です。
また、安いマイクで良いけどある程度パフォーマンスは欲しいという人は上記のKC CUSTOMTRYのダイナミックマイクは2,200円(税込)でレビュー評価が高いのでおすすめです。

オーディオインターフェース

コンデンサーマイクを使う場合、パソコンに音声を取り込むためのオーディオインターフェースが必要です。オーディオインターフェースはあまり安い商品はありませんが、画像のオーディオインターフェースは17,600円(税込)と比較的安価です。こちらを使用することで、音質の向上やノイズ軽減が期待できます。

ヘッドホン

録音中にバックトラックや自分の歌声を聞くためには、密閉型のヘッドホンが便利です。AKGの「K240」や、Audio-Technicaの「ATH-M50x」など、クリアな音質で録音をサポートしてくれるヘッドホンを選びましょう。

録音ソフト

無料で使える「Audacity」は初心者にもおすすめの録音ソフトです。簡単な操作で録音ができ、基本的な編集機能も備えています。有料ソフトでは、Adobeの「Audition」や、Appleの「GarageBand」も多機能で使いやすいと評価されています。

編集ソフト

「歌ってみた」の動画編集には「Adobe Premiere Pro」や「Final Cut Pro」などがよく使われます。これらのソフトは映像の編集だけでなく、エフェクトの追加や音声との同期が可能です。初心者の方には「iMovie」や「DaVinci Resolve」などの無料ソフトも使いやすいでしょう。

歌ってみた動画の制作手順

ここでは、歌ってみた動画の制作手順を紹介します。各ステップを丁寧に進めることで、高品質な動画を作成できます。

1.歌いたい楽曲を選ぶ

まずは、自分が歌いたい楽曲を決めましょう。人気のある曲や自分の得意なジャンルの曲を選ぶと、視聴者の反応も得やすくなります。また、歌詞やメロディーがしっかりと伝わるような楽曲選びが重要です。

男性でも女性でも歌いやすくておすすめなのは米津玄師さんです。米津玄師さんに関しては下記記事も参考にしてください。

2.カラオケ音源を用意する

「歌ってみた」動画の作成には、楽曲のカラオケ音源が必要です。公式でカラオケ音源が配布されているものもありますが、ない場合は音源を購入するか、許諾を得たうえで利用する必要があります。YouTubeや公式の配信サービスで購入できる場合もあるため、確認してみましょう。

3.録音を行う

マイクを用意して、パソコンや録音ソフトに接続し、録音を始めます。録音の際には、音量やピッチに気をつけながら歌唱し、何度かテイクを重ねると、クオリティが向上します。録音後、必要に応じてリバーブやエコーなどのエフェクトを加えて調整します。

4.ミックスを行う

次に、録音した音声と楽曲を組み合わせる「ミックス」という作業をします。具体的には録音した音声にエフェクトをかけたりコンプレッサーで調整したりして、楽曲と馴染ませる作業になります。

ただ、初心者は自分では行えない場合が多いので、そういった場合は下記のようなミックスサービスを利用しましょう。

5.動画編集を行う

ミックスが完了したら、音源を元に動画編集に進みます。映像と音声を合わせ、テロップや歌詞表示などを加えて、視聴者にとって見やすい構成を心がけましょう。動画編集ソフトを使ってシンプルな効果を加えると、視覚的にも楽しい動画が完成します。

6.公開する

動画が完成したら、YouTubeやニコニコ動画にアップロードしましょう。タイトルやタグを工夫し、視聴者に見つけてもらいやすくすることがポイントです。また、SNSでシェアすることで、さらなる拡散が期待できます。

歌ってみたで知っておきたい権利問題

歌ってみた動画を制作・公開する際には、著作権や使用許諾に関する知識が重要です。無許可での楽曲や映像素材の使用は違法となるため、著作権が設定されている楽曲や音源については、必ず使用許諾を得ましょう。公式のガイドラインを確認し、適切な利用が求められます。

自分が歌いたい曲の著作権や、独自のルールがないかどうかを事前に確認しておくと良いでしょう。

初心者が歌ってみたを成功させるコツ

歌ってみたで多くの視聴者に届けるためには、以下のようなポイントが効果的です。

音質や映像のクオリティを高める

クリアな音質と視覚的に見やすい映像を提供することで、視聴者にとっても快適な動画になります。マイクや編集ソフトに投資し、クオリティを向上させることでリピーターが増えやすくなります。

ボイトレに通う

歌ってみたを上げている人の中では、ボイトレに通っている人もすごく多いです。
歌ってみたをやってみたいけど歌唱力に自信がない、歌ってみたを既に上げているけどもっと歌が上手くなりたいという人はボイトレに通うと良いでしょう。

ボイトレもさまざまなものがありますが、無料体験できるボイトレも多いので、一度見てみるだけでも大きな一歩となるでしょう。

自分なりのアレンジを加える

「歌ってみた」の魅力は、自分ならではの表現力やアレンジです。歌い方やリズムを工夫して、他の人とは違うパフォーマンスを加えることで、視聴者の記憶に残る動画になります。

継続的に投稿する

一度の投稿で大きな反響を得ることもありますが、継続的に動画を投稿することでファンを増やすことができます。リスナーとの交流を通じて、さらに反応を得られる楽しみも増えるでしょう。

歌ってみたについてまとめ

「歌ってみた」は、音楽やバンド・アーティストが好きな方にとって、自己表現や音楽制作の楽しみを広げる活動です。機材や編集の準備が整えば、誰でも気軽に始めることができ、上達するほどリスナーとの交流も楽しめます。音楽の世界に触れ、自分らしいパフォーマンスを届けるための第一歩として、ぜひ「歌ってみた」に挑戦してみてください。